概要
RaKuGo講座29限目(2013/04/17 に公開)
RaKuGo講座29限目(ゲスト:田中圭一) - YouTube
出演者
メインパーソナリティ:立川こしら(落語立川流二つ目)
アシスタント:あべなぎさ(サンミュージックブレーン所属)
ゲスト:田中圭一(漫画家)
本編
あべ:田中圭一さん、1962年、大阪府生まれの会社員にして、マンガ家さんです。漫画の神様、手塚治先生やサラリーマン金太郎などで有名な本宮ひろ志先生といった大御所のタッチを真似て、本人が絶対に書きそうもないエロとナンセンスを盛り込んだギャグ漫画を書いていらっしゃいます。また会社員としては、絵が苦手な人でも漫画が書けるソフト、コミポの発案者でもあり、現在も積極的にプロデュース活動を行ってらっしゃいます。
立川:合ってました?
田中:まあ大体合ってました。
立川:よかった
田中:いえいえ、とんでもないです。
立川:よかったです。致命的な間違いがあったりする場合があるので。
田中:いや、それは大丈夫ですね。
立川:毎回ね、このウィキペディアから拾ってきた情報を修正していくっていうので、30分ぐらい大体、かかるんですよね。
田中:なるほどですね。そこ違いますよみたいなそういう感じですか?
立川:ええ、実は私、違うんですよ。
話者A:そこがウィキペディアだからね。
田中:ほぼ間違いないです。
立川:よかったです。ということで、漫画家さんということでいいんですよね。
田中:そうですね。そう言っていただいて構わないです。
立川:そんな、サラリーマン兼なんて言われてもねえ。どっちが副業かって言われたらサラリーマンの方が副業ですもんねえ。
田中:そうですよねって…それは会社の人、今日見てるんでなかなか言えないです(笑)
立川:でも大変じゃないですか?どっちも両立するっていうのは。
田中:まあ、そうですね。
立川:だって片方はね、この時間からこの時間までって決められてて、片方はここまでこれをあげてくれっていう全然違う種類のものじゃないですか。
田中:よくね、それ聞かれるんですけどね。
立川:じゃあもうこれやめましょう(笑)もう毎回答えてて、面倒なことだとしたらねえ。
田中:まあ、ただね、よく言われるのは二つの仕事をかけもちで大変ですねって言われるんですけど、どう答えてるかというと多くの方が家庭を持って仕事をやってるじゃないですか。
立川:家庭、ないんですか?
田中:僕、家庭ないんです。
立川:じゃあ、できるわ(笑)じゃあねえ。
話者A:あんたのイメージだ
田中:赤ん坊育てながら会社に行っている人の方が、僕にとっては凄いと思いますよ。
立川:ああそうですよ。「あなたオシメ忘れてるわよー」なんて言われながらね。
話者A:忘れてる(笑)
田中:待ってくれませんからね、赤ん坊は、オシメとかをね。時間通りにうんちしてくれませんからね。そういう風に考えると…
立川:そういう風に考えると、どっちもできるということなんですね。いやーできないですよ。簡単には。
田中:いやいや慣れちゃうとどうってことないなーって感じしますけどね。
立川:僕、落語家になって本当によかったと思うのは、通勤とか通学がないっていうのが
田中:なるほど、なるほど。
立川:あれは本当に体力使うじゃないですか。
田中:そうですね。
あべ:満員電車の朝のあれだけで、疲れますもんね。
立川:あべさんは何でそんな時間に電車に乗ってるのかがかわかんないですけど。
あべ:たまに朝早い時とかそれだけで疲れて、OLさんて大変なんだなと思います。
立川:それをやりつつ漫画も描かれてるっていうことですから。
田中:いかにいい加減な奴かってとこですよね。
立川:そうですよ、どっちかをおざなりにしないと出来ないですからね(笑)
田中:会社の方が見てるので(笑)ちょっと、あまり突っ込んでほしくない所ですけど。
立川:そりゃそうですよ。両方全力ってわけにはいかないですもん。
田中:いや、そう、そう、うーん。
立川:やっぱり、どっちかはおざなりになると思いますから、ねえ(笑)会社の方だということですね。
田中:社長も見てたりしますから、今日(笑)かなりまずいけど。
立川:でもね、会社からしたらいい宣伝になるんじゃないですか?
田中:まあそうですね。よく…
立川:そうですよ。「えっ、そんな二足のわらじでも入れる会社があるんだ。俺も受けてみよう。」(笑)
田中:いや、そこを押されてもちょっと会社的にも非常にマズイなというとこ、ありますけど。
立川:漫画家ということですから。
田中:はい。
立川:漫画家さん…もともとどちらが先だったんですか?
田中:大学出る直前ぐらいにデビューしてるんで、実はほぼ同時なんですよ。
あべ:やっぱり昔から絵は上手なんですか?
田中:いや、下手でした。
あべ:どこのきっかけで?
田中:僕のデビュー作読んでもらうとわかるんですが、へったくそなんですよ、むちゃくちゃ、絵が。
立川:下手にもレベルがあるじゃないですか。
田中:いやいやいや、それでもかなり下手な方でしたね。下手としてもお笑いの漫画だったんで、ギャグとしてもそれが下手なりに笑えたから評価してもらったんですね。
立川:なるほどね。
田中:絵は後から勉強しました。
立川:やっぱり、勉強するもんなんですね。
田中:そうですね、さすがにちょっとあまりにも描けな過ぎると情けない(笑)それが連載とかとると毎号載るわけじゃないですか。これはちょっとやっぱり、もうちょっと絵勉強しないと、他の方でもっと上手い方がデビューできずにいるのにちょっと申し訳ないなと思って勉強しました。
立川:そこはどっちかっていうと自信になるんじゃないですか。俺より上手いくせに、俺の方が連載持ってんだぜえ。才能よ、才能~みたいな(笑)
田中:そこまでちょっと思えなかったですね(笑)そのぐらい自分の絵に自信なかったし下手でしたね。本当に。
立川:やっぱり勉強すると上手くなるもんですか?
田中:絵はやっぱりね、ある種、筋トレみたいなもんで、ずっと描いてると上手くなります。絵に自信のない方でも寝る前に一日一個でもいいから絵を描くようにして、ずっと365日続ければ一年前と一年後と全然変わってきますよ。
あべ:おもしろい。
立川:じゃあそのあたりの話も後半で後々聞いていきたいなという風に思うんですけれども。実は、田中さんといえば本宮ひろ志先生とか、あと手塚治先生のタッチをまねた作品がそちらにもありますけれど、ね、あべさん。
話者A:今出すタイミングですよ。
立川:(笑)こちらにもありますけれども、あのどっからどうみても手塚治ですよね、これ。
田中:そうですね、これ、間違って買われる方、結構いらっしゃるみたいですね(笑)こんなにピンク色にしたりとか頭に菓子もかぶせて
立川:鏡餅ですよね。
田中:手塚さんが書くわけないだろっていうのを、でもヴィレッジヴァンガードとかで手塚全集の横んとこ置いてあるから(笑)間違って買うんですよ。
立川:それはどっちかというとわざとやってません?
田中:やってますねえ、やっぱり本屋さんも売りたいんでしょうねえ。
立川:それは、でも本当に見事ですよね。
田中:いえいえ、とんでもないです。
立川:絵がこれで下手だったなんて言われると、正直信じられないとこあったりしますけれど。
田中:でもこれもまさにさっき言ったように、寝る前にワンカットずつ手塚さんの絵をずっと模写して一年ぐらい過ごしたんですね。それを一年やってると手の筋肉が覚えてくれるわけですね、後は。そこはもう騙されたと思って毎日毎日寝る前にワンカットずつ描いてみてください。一年経つと何となく「あーっ、絵になってる」
立川:ブラックジャックに見えるとか
田中:見えるとかなってくるんです、段々、段々。
あべ:おもしろい。
立川:もともとそれは練習でやってたもんなんですか?それとも誰かのタッチを真似て、この作品を作るというのが先に、その作品がありきで?
田中:まずは、もともとデビューしたときはもうちょっと下手な違う絵だったんですけども、段々、段々、ちょっと人気が下火になってきたんですよ。で、ギャグセンスをなかなか変えるのは難しいけど、絵柄はなんとか変えられるんじゃないかと、どっち変えるか、絵柄変える方が手っ取り早いんで、同じセンスでもそのパッケージを変えればもう一回受けるんじゃないかな…
立川:テコ入れですね?
田中:そうなんです、そうなんです。
立川:それで。
田中:それで絵をガラっと変えてみたんです。
立川:じゃあもうその時から誰かのタッチを
田中:いや、いろんなのを試したんですよ、アメリカンコミックとかもっと今で萌えキャラっぽい絵とか、そういうのも色々試したけどどうもしっくりこなくて、手塚治さんの絵を見るに、ちょうどですね、あれは90年代の真ん中ぐらいですかね、その頃って手塚さんもお亡くなりになられてから、大体10年ぐらい経ってて、漫画の世界に手塚さんの絵っていうのはピタッとなくなっていたんですね。なんか一回りしてこれって新鮮で新しいよね(笑)って、まあそんな感じです。
立川:なるほどね。
田中:それでもう、今誰もやってないんだったらっていう…
立川:「やっちゃおう」っていう
田中:まして、漫画の神様じゃないですか。
立川:そうですよ、まだアトムもリメイクされてない時期ですからね。
田中:そうです、そうです。
立川:なるほどね、そういう所がきっかけで完全にこういう風に茶化したようなものまで作るっていう。
田中:手塚さんが間違ってもこんなの描かねえよっていうのを描くところに、こうなんでしょう、ニッチなニーズ、市場があるんじゃないかと思ってます。
立川:まあ、手塚治さんの面影を追い求めてここに来る、はいないと思いますね(笑)。
田中:そうですね、間違ってもね。
あべ:怒られたりとかしないんですか?
田中:ちょっと怒られかかったことが、何度かあったんですけども。
立川、あべ:あーっ
田中:実はですね、これ言っちゃっていいのかな。サラリーマンを長くやってるとですね、どこでどう根回しして、どの辺のツボを押さえておくと怒られなくて済むかがなんとなくわかってくるんですね。一番端的なのはですね、この本の中にパラパラっとめくってもらうとわかるんですが、どこにもブラックジャックもアトムもサファイアもいないんですよ。
立川:なるほどね。
田中:手塚さんがいかにも書いたような女性とか、書いたような子供とかなんですけども、要はブラックジャックでもアトムでもないから著作権には触れないんですね。
立川:はあーっ、汚ねえ大人だよー(笑)何だよー、いい話してるかと思ったよ(笑)こ汚ねえよー、何か人の情に訴えてね、怒られてね、そういう話するのかと思ったら、権には触れてないんです(笑)ひどい話があるもんですけどねえ
田中:大人って嫌ですよねえ(笑)
立川:ホントそうですよ。そういう手を使って…まあまあ、それとは別にね、それぐらいならいいよって言う人もね大勢いるでしょうしねえ。
田中:ええ。あともう一つはこっちはまたいい方の話なんですけども、やっぱり毎日毎日こう愛情持って模写して描くわけじゃないですか。で、こうやって茶化すにしても、ここまで似せるってのはちゃんと愛情があってのことなんだなって、ファンの一部の方は見ていただいていますね。
立川:ねえ、そうですよ。
田中:ファンの大多数の方は許せんとまだ(笑)
立川:だって嫌いだったら、描きたくないですもん。
田中:そうなんです、そうなんです。好きなんですよ。
立川:好きだから描けるんですよ。それをわかんない心の狭い奴がいるってことですね。
田中:まあまあ、いますねえ。
立川:ホントにー。
田中:まあ、いますけどそういう方とは、あまりお会いすることも少ないので、卵ぶつけられたりとかすることはないですね(笑)
立川:そんな王監督のエピソードみたいなの今言われても。ずいぶん昔のダイエー時代じゃないですか、それねえ(笑)
田中:古い話ですね。
立川:そんな大御所のタッチをまねるというのがあったりするんですけれども、実はこの大御所のタッチをまねるコツというのがあるということを、お聞ききしたんですけれど。
田中:あります、あります。
立川:実際にあるんですか?今、実演してもらえるんですか?
田中:ええ。必ず押さえておくべき記号というのが幾つかあるんですよね。
立川:僕なんかも描くんですか?教わりながら。
あべ:私、絵、本当にダメなんですよね。
田中:ええ、ダメな方でも是非、ある程度見せられるというのを(笑)
じゃあ、まずですね。
立川:何を描けばいいですか?
田中:目を描きましょう。目。
立川、あべ:目。
田中:目ですけども、その前にですね、四角っぽい様な縦長丸。
あべ:縦長丸。
立川:縦長の丸を描けばいいんですね。
田中:四角っぽい縦長丸書いて下さい。これが目ですけどね。で、まん中にちょうどどこにも接しないように。
立川:これ、誰か見せながらの方がいいですか?
話者A:はい、見せて下さい。
立川:僕、こうしますね。まん中に接しないように丸を描くと。
田中:そうそうそう、二重丸ね。さらにまん中にまた丸を描いて、この間の部分をちょっと塗りつぶして下さい。
立川:揺れちゃったなー。はい。
あべ:はい。
田中:で、ちょうど目と目の一番下の線がありますね。目の下の線。
立川:はい。
田中:ここにちょうど同じ高さに鼻をひょいと描いて下さい。
立川:この下の線に鼻をひょいと。はい。
田中:あとまあ、まゆげを上にクリクリと山なりに描いてもらって。で、今度はちょっと癖があるんですけど、口をこんな感じで描いていただけますか。
立川:えー、逆さだとよくわかんないなー。こうかなー(笑)
田中:後は、輪郭を適当にきゅーっとつけてください。
立川:俺、絶対違うのが出来上がってる(笑)
話者A:まあ、逆から描いてるからね。
立川:適当にきゅーっと、はい。
田中:あともう適当に好きに髪の毛と耳つけてくださると、後は目の記号でこうします。藤子F先生ぽく。
立川:おー。
あべ:あっ、すごい。
立川:なってます?(笑)
話者A:あっ、でも、うんうん(笑)
田中:どことなく…。なんか、あれですね、藤子A先生に近いですね(笑)
立川:Aになってしまいましたか。
田中:ちょっと微妙に違いますね。
立川:あっ、なるほど、あー。あべさんもいいですね。
あべ:私がほめられた(笑)びっくり、すごい。
立川:ねっ、ほら、これを描きたかったのよ、俺。
話者A:でも逆さに描いたにしては…
田中:ねえ、それらしい感じで…
あべ:おもしろーい。
立川:なるほどね。
田中:要は目、鼻、口の記号の特徴をおさえておけばいいんですね。
立川:なるほど器官系とかなんですね。(30:05)
田中:そうなんです、そうなんです。
立川:えー、エンマ君みたいな(笑)
あべ:おもしろい、誰でも目から描くんですか?
田中:誰でもってことはないんですけど、やっぱり目に特徴があるんですよ、それぞれの先生によって、だから目の形を覚えておくと何となく似せることができちゃいますね。
立川、あべ:はーっ。
立川:ちょっとこれ、いい話、聞いちゃいましたねー(笑)
話者A:すぐに人のをね真似しようする…(笑)
田中:真似しようとするとまず目から入る(笑)
立川:目から覚えた方がいい。
あべ:えー、おもしろい。
立川:ねえ、じゃあメーテル描く時も、目から描いた方がいいんですかね。
田中:そうですね、あれもなんか横長な、こんな目じゃないですか。
話者A:それこそ怒られる、本気で怒られそう(笑)
立川:何で、だって、俺、夢が、時間か言ってねえよ(笑)大丈夫だと思うよ。それ言ったら怒られるかもしんないけど、夢とか時間の話はしてないから(笑)
田中:一回ねえ、別なあれですけれども、カバーの裏にこっそりですけども、松本零士先生がいかにも描いたような槇原さんてのを描いたんですよ(笑)
立川:あのう、一回ちゃんと怒られた方がいいと思いますよ(笑)ホントに。
田中:こっそりやってるよりはね。
立川:一回、ちゃんと怒られた方がいいと思います。
田中:例えて言えば、薄く氷の張った池の上をゆっくり歩いてるけど、一度、落ちればいいんですね(笑)
立川:そうそうそう。一度落ちると、氷の上歩くのやめますから(笑)
田中:はい。
立川:へーっ、でも本当に、あべさんって致命的に絵が下手なんですよ。
あべ:そうなんです。それがまさかの…
立川:それが、こんなに。
田中:何となくそれっぽく見えますよね。
あべ:目から描くっていつ気づいたんですか?そんなおもしろい。
田中:あの、でも漫画描かれる方って、わりと目から描かれる方多いですよ。
あべ:普通、なんか輪郭からとか描いてありますよね。
田中:輪郭もそうですけどね、目から入っちゃう人もいます。
あべ:そうなんだ。おもしろい。
立川:目が大事なんですよ。
田中:そうなんですよ。
立川:これは、いい。これだけだったら、僕でも教えられますもん。
田中:ああ、そうですね。
立川:こうやって、こうやってやってって言って。こういう、講師とかやったらいいんじゃないですか?
田中:ああ、なるほどね(笑)盗作教室…(笑)
話者A:本気で怒られる。
あべ:でも描きたい人って、いっぱいいますよね、これ。
立川:いると思う。
田中:そうですよね。
話者A:違う人の…
田中:例えば今度はですね、平行四辺形の目を描いて下さい。
立川:はい。
田中:で、ですね、まん中に黒眼をちょん、ちょんと、ちょこっと黒眼を入れて下さい。で、今度は目の周りにこんな形で線を足しちゃってください。
立川:はい。
田中:で、眉間のシワをですね、二つピッ、ピッと描いて、でこの下にですね、唇と真四角の口を描いて…
立川:なるほど。
田中:それで、輪郭をビューッと、こういう感じで、口がはみ出てる感じで輪郭を描いて下さい。これを何となく髪の毛つけちゃうと、西原さんみたいな(笑)
立川:おーっ、ホントだー。
田中:ここは、やっぱり目と鼻と口の記号なんですよ、西原さんタッチですよ。
立川:雑すぎるけどね、俺は(笑)、俺、ちょっと雑すぎるけど。立川:忙しくてもこんな崩れないと思う。
話者A:それ、ちょっと違うんじゃないかな(笑)
田中:ちょっと違う気もするけど、まあまあ、いい線いってますよ。
立川:へーっ、なるほどね。
田中:こういう感じで記号を押さえていくということですね。
立川:はーっ、もう、こういうことですよ。
田中:まさにこんな感じなんですよ。
立川:みんなこんな簡単にやってるんですよね(笑)漫画家になんか誰でもなれるってことですよ。真似でいいんですから。
田中:そうそう、こんなんで、できちゃいます。
立川:これが身に着くかどうかと、オリジナリティをだせるかどうかとこってろが大事なんですね。こうやって、いちいちマンツーマンで教えてもらうって機会もなかなかないと思いますよ。でもそういう人が、「漫画描いてみたいな」、「どうしたらいいかな」って時に打って付けなのがコミポ。これはすごいソフトですよ。私も使ってみたんですけれどもね、誰でも漫画描けるんですよ。本当に。どれぐらい誰でもかっていうと、この子はちょっと無理かな(笑)
あべ:えーっ
立川:この子よりちょっとできる子だったら誰でもできます。本当なんです。びっくりしましたよ。あれは何で思いついたんですか?
田中:えーとですね、それは…
立川:だって言ってみたら同業者を増やすようなことですよ。
田中:まあまあ、そうですよね。それは実は発売した後で僕、気づいたんですよ(笑)
立川:遅いなー
田中:なんかね、最近それで本出した人が何人かでてきちゃったもんで。
立川:そうですよね。
田中:あれ、ひょっとしたらなんか自分の島、荒らされてるなっていうのを感じたんですよね。
立川:いえいえ、自分で「ようこそ」って言ってるんですよ(笑)
田中:ああ、そうか、そうか。ホントになんかやっぱ、頭悪いなって自分で思いますね。